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畳の構造と分類

縁あり畳

私たちが最も目にする畳です。畳床、畳表、畳縁で構成されています。それぞれに使われる材料によって更に細かく分類されます。
近年では、世の中のバリアフリー化の流れを受けて、13 ~ 18mm の薄い畳が増えてきました。

縁なし畳

縁のない畳です。縁のある畳より加工が難しいため、畳表は琉球畳表が使用されることが多い畳です。技術的に機械での製造ではなく、畳職人の手作業で製造される畳です。和室にとどまらず、フローリングに置くことができる置き畳みとして、需要も増加の傾向にあります。また、最近では和室でもこの縁なし畳を使用することが増えてきました。
畳が登場した頃は、貴人が畳縁のある畳、庶民が縁なし畳を使用していましたが、今では原料や技術面で価格を下げることが難しく、縁なし畳の方が逆に高級な畳として扱われています。

床の間

床の間には龍髭畳表という専用の畳表が使用されます。この表は、あらかじめ日に当ててきれいに焼けたい草を使います。その理由は、床の間に瓶や壷を置いて花を生けるため、新しい畳表を使うと、床の間に日が当たった時、瓶や壷が置かれた部分だけが焼け残ってしまい、色ムラがでてしまうからです。現在では畳床を使わず、畳表に畳縁をつけただけの薄縁と呼ばれるものが多く使われ、畳そのものはあまり使われないようです。

畳の構造

●四千本以上のい草から作られる畳表。
随所に長年培われてきた工夫があります。
畳表の材料のい草は多年生の植物で、熊本、広島、岡山、福岡、高知などを中心に栽培されています。
い草の苗の手植えは真冬にスタート。春、新芽の発育を促すために先刈りという、い草を45cmほどの長さに切り揃える作業を 経て、夏には1.5mほどに成長します。刈り取リ後、畳表の製作工程ではじめに行われるのが、泥染めの作業です。この工程を経て、 い草独特の色・ツヤ・香りが引き出されます。泥染めされたい草はいよいよ織機で畳表に編まれます。畳一帖分に使用されるい草は約4,000~5,000本。高級なものでは7,000本ものい草が使われます。経糸は主に麻糸と錦糸で、高級品にはマニラ麻糸が 使われます。畳一帖分の長さの糸が130本以上も使われ、1時間ほどかけて編み上げられます。

畳を構成する3要素

畳は中の芯にあたる畳床、普段目にしている畳表、畳の縁の3つの要素からなります。
基本的には畳床には藁が使われ、構造とし ては、縦と横に並べて糸で締めて作られます。最近では藁以外の材質も使われるようになりました。畳表もい草だけではなく、パ ルプや化学繊維を使用したものもあります。畳縁は畳を保護する役割を担い、様々な模様や色が織り込まれていて部屋の雰囲気を 変えてくれます。

  • 畳表い草の茎などと麻糸とで織ったござのことです。
  • へり畳緑の畳の長い辺につけられる布のことです。
    畳を補強するためにつけられています。
  • 畳床畳表を取り付ける土台のことです。

畳床
畳床は基本的には藁が使用されますが、藁を使った畳床は最近、徐々に減少しつつあります。代わりに増えてきているのが、以下でも紹介している、新素材で出来た畳床です。
普段私たちの目には触れませんが、畳床は重要な機能を担っています。従来の畳床は稲藁を5cm まで圧縮して製造していましたが、 最近はコンクリート造など断熱性・気密性の高い住まいに合わせて、新しい素材の畳床が次々開発されています。高温多湿の風土のもとで密閉構造の住まいには断熱性や耐湿性の高い素材が求められます。現在、畳床の種類は以下のように大き く分けて3つあります。主に使われるのは断熱性と耐湿性に優れたポリスチレンフォームやインシュレーションボード。軽量で防 カビ・防虫の工夫が施され、自由設計にも対応できるというメリットもあります。これらの素材の特長を活かした藁を使わないタイプをはじめ、新素材と稲ワラの両方の長所を生かしたサンドウィッチタイプなどさまざまな畳床がJIS に基づいた品質基準のも とで生産されています。

稲藁畳床
昔から畳の床として使用されてきた素材 です。何層にも藁を重ねて製造します。 品質は藁そのものの質はもちろん、藁の 配列、藁の圧縮が均等であるかどうかに よって決まります。職人はそれを、藁が 縫われている感覚などから感じ取って品 質を高めていきます。30kgを越す藁をわずか5cmまで圧縮して製造しますので、長持ちする、柔軟性が高い、断熱性や保温効果が高い、湿気を吸放湿する能力が高いという様々なメリットを持ちます。このワラ床の畳は色々な畳床の中でも最も優れています。

稲藁サンドイッチ畳床
ポリスチレンフォームやインシュレーションボードなどを乾燥した稲藁で挟んだ畳床です。藁の畳床の特性を持っているのはもちろんのこと、軽くて保温性にたけています。ダニも発生しにくく手触りも稲藁畳床にかなり似ています。稲藁畳床に近い風合・感触を持ちながら、コストを抑え、更に稲藁畳床より軽いというメリットを持ちます。

建材畳床
インシュレーションボードを、細かく砕 いたチップを圧縮した素材で挟み込んだ 畳床です。軽い上にコストもかからず、 マンションやアパート等の高い建物によ く使われています。水を吸収しないので ダニも発生しません。断熱性もあるため、熱のエネルギーロスを抑えるためにコンクリート造のなどの建物で利用されることもあります。

●畳表
材料のい草を横に、麻の糸を縦糸にして織られています。等級はい草の種類によって分類されます。高級な畳には縦糸にマニラ麻の糸などが使用されます。使われるい草の量は畳1 畳で大体4000~5000本程度で、さらに高級な畳になると7000本ものい草が使用されるものもあります。

●畳縁
畳縁は畳の長い辺につけられる布のことです。畳を補強するためにつけられていいます。畳に表情を与える柄や色も数千にものぼり、畳店で選ぶことができます。材質も錦や麻、絹や化学繊維など、様々なものがあり、柄が織り込まれたものと柄無しのものがあります。琉球畳にはこの畳縁がありません。

畳のサイズ

畳のサイズについて

なぜ違う?畳のサイズ

一言で「畳」と言っても、その規格(サイズ)は種類によって様々で、地域によって異なったりもします。
さらに、部屋の寸法によっても微妙に大きさが異なります。
例えば「京間」と「団地間」とを比べると、同じ6畳間、8畳間であっても畳の規格が異なります。
そうなると当然、両者のズレは畳の枚数が多くなるほど広がります。
具体的には
・京間の1畳分は、191.0cm×95.5cm(6尺3寸×3尺1寸5分)
・団地間の1畳分は、170.0cm×85.0cm(5尺6寸×2尺8寸)
となっています。
このように地方によって畳の大きさは違います。
京間と団地間を比べるとかなりの大きさの違いがお分かりになるかと思います。
どうしてこのような違いが生まれたのかには諸説様々ですが、有力な筋としては、畳を基準として部屋の大きさを考えるのか、それとも部屋の大きさを基準として畳を敷いたかの違いだそうです。
以前関西では家の大きさは畳の大きさをもとに作られていました。
それに対し関東では先に家を作り、作られた家の柱から柱の間を1間として畳を作っていました。
こうして畳の大きさに差が出たといわれています。
さらにこの後、山陰地方では京の文化の影響を受けて六一間が生まれ、中部方面では三六間、そして、寸法の規格を統一した五六間など、次々と細分化しました。

地域別畳の寸法

地域別や畳が敷かれる場所によって畳の大きさは5種類に大別されます。
また、畳の長さは「寸」で表示されますが、現在ではわかりやすく「cm」で表す事も多いようです。

●京間・本間
大きさ: 6尺3寸×3尺1寸5分(191cm×95.5cm)
主な地域: 京都をはじめ関西方面

●六一間
大きさ: 6尺1寸×3尺5分(185cm×92.5cm)
主な地域: 岡山、広島、山口などの山陰地方

●中京間(三六間)
大きさ: 6尺×3尺(182cm×91cm)
主な地域: 岐阜、名古屋をはじめ中京地方。
岩手、山形、福島、北陸、沖縄の一部の地方。

●江戸間(五八間)
大きさ: 5尺8寸×2尺9寸(176cm×88cm)
主な地域: 東京をはじめ関東地方と全国各地。
関東間、田舎間とも呼ばれます。

●団地間(五六間)
大きさ: 5尺6寸×2尺8寸(170cm×85cm)
主な地域: アパートやマンションなどの集合住宅

1尺は親指と人差し指を広げた長さ

現在広く認知されている単位としては、長さはメートル、重さはキログラム、秒はセカンドという、MKS単位系があります。
つまり、長さの単位で広く使われているのはメートルです。
しかし、畳のサイズ(長さ)は今でこそメートル表示があるものの、職人たちの世界では尺貫法が今でも用いられています。
尺は、長さの単位、貫は重さの単位で、両者は日本古来の単位系です。
尺と言う文字は象形文字で、掌を広げて長さを測ろうとしている動作を形に表したものです。
指で長さを測るときの、あの「尺取り虫」の動きですね。
もともと尺は掌を広げて親指から人差し指や中指の先までの長さを基準とした単位でした。
そう言われると、何となくその動作から尺の字が出来たことが納得出来るのではないでしょうか。
畳職人が畳の採寸を行うときは、尺貫法を基準とした目盛りが刻んである専用の道具を使用します。
これは畳尺と呼ばれるもので、ベテランの職人は、畳尺の最小目盛りの10分の1まで読みとって総合的な調整を行います。

日本人の知恵が生きる畳のサイズ

様々なサイズのある畳ですが、どの規格にも言える共通点があります。
それは畳の縦横比が、どの規格も2対1になっているということです。
実はここにこそ、畳の形の利便性があるのです。
例えば4畳半、そして6畳、8畳。
こうしたそれぞれの部屋がしっかりと方形になるのは、畳がこの形をしているからです。
この、2対1の比率でないと、少ない数枚でどう組み合わせても方形にはなりません。
効率的な部屋割りを可能にする。
これも日本人の知恵ですね。
また、畳一枚は、大人ひとりが寝ることができる大きさを基準としていると言われます。
畳2枚分の大きさが土地の面積や建物の敷地を表す基本単位の「坪」と呼ばれています。
この坪に関しては、土地の取引や資産価値を決める上で、重要な役割を果たしています。
何平米と言われるより、何坪と説明された方が、その広さがピンとくるのは、日本人特有の感覚だと言えます。

畳が出来るまで

株分け

夏の暑い時期、い草の株分けの作業が始まります。苗床からあげた苗の中から元気のいい苗のみを一株ずつ株分けして植え付けのための準備をします。

植え付け

選別した元気な苗を、寒くなってから植え付けます。普通植え付けは11月~12月に行われます。

先刈り

年を越して、暖かくなってきたゴールデンウィークの頃、い草根元にも太陽の光が当たるようにするため、い草の先を刈り取ります。い草の新芽が出るのを促進する作業です。先刈りの後は、い草が倒れないように網をかけます。

収穫

育ちの良いい草を6月の中頃から1ヶ月ほどかけて順番に刈り取ります。

泥染め

あの畳独特の匂いと色ツヤは、この作業で決まります。ツヤを出すために天然染土でい草を染めます。

畳表

染め上がったい草で畳表を織っていきます。一枚一枚農家の人の手作業です。

仕上げ

畳職人の腕の見せ所です。機械ではなく、一枚一枚丁寧に手作業で畳を仕上げていきます。

できあがり

こうして出来上がった畳が、皆さんの生活の中で活躍しています。ぜひ大切に使って、長く楽しんで下さい。

畳の構造と分類| 経糸で見る種類

畳表は経糸で織られています。種類は大きく四つに分類されます。

1. 綿二芯(糸引き表)

畳表が綿糸の経糸で織られています。低・中級品に多く使われています。綿の経糸は切れやすいので、い草を多くは織り込めません。そのため、目詰まり感のあまりない畳表になります。い草が少ないので、い草の持つ様々な効果も薄れ、畳の持ちも低くなります。

2. 麻二芯(麻引き表)

畳表が麻糸の経糸で織られています。綿二芯に比べると耐久性も高いので、良品が多く、国産の畳表に多く見られます。

3. 綿麻四芯表(綿W 表)

畳表が麻と綿の両方の経糸で織られているものです。使われているい草の質や畳表の織り方で価格はかなり違ってきますので、低級品から高級品まで幅広く存在します。高級品はい草の質も良く、色合いも美しく耐久性もありますが、低級品は綿二芯の高級品にかなわないものもありますので、注意が必要です。

4. 麻四芯表(麻W 表)

麻糸を二本で織った畳表です。高級品にしか使われません。その中でも最高級の品が、広島県産の備後表の動力長髭表です。

その他の畳表

上記で紹介した、経糸によってランクが分類される畳表ですが、それ以外にも、畳表の素材・品質によって、様々な種類があります。

琉球表

七島い草で織られた畳表の中でも特に高級なものです。普通のい草の断面が丸い形をしているのに対して、琉球で栽培された七島い草は三角になっています。また、普通のい草は泥染めしてから乾燥させますが、七島い草はそのまま乾燥させて織ります。丈夫な素材でないと絶えられない縁なし畳に使われる、かなり丈夫な畳表です。

目積表

目積表も縁なし畳に多く使われます。素材は普通のい草を使って作られますが、織り方は琉球表と近いです。琉球表より見た目がきれいで低価格なのが特徴で、広く普及しています。

龍髭表

床の間専用で使われる畳表です。この表は、あらかじめ日に当ててきれいに焼けたい草を使います。その理由は、床の間に瓶や壷を置いて花を生けるため、新しい畳表を使うと、床の間に日が当たった時、瓶や壷が置かれた部分だけが焼け残ってしまい、色ムラがでてしまうからです。手間隙がかかるため価格も非常に高く、最近ではあまり使用されていません。

畳の上手な選び方

畳選びのチェックポイント

お宅を新築したり、マンションを購入したときのように、畳を張り替える機会があったとき、見本やカタログを渡されても、たく さんある畳の中からどんな畳が良いのかを選ぶのは大変です。その大変さは、畳を買うことに慣れていない今の方たちは尚更だと 思います。そこで、畳を選ぶときに重要になるポイントをご紹介したいと思います。

●「畳床」選びのポイント
まず「畳床」です。畳床とは、畳の中心にある厚さ5センチほどの板状の芯材のことです。 伝統的な畳床は稲藁でできていて、「藁床(わらどこ)」とも呼ばれます。しかし近年は藁自体の入手が難しいためと、重い、ダニ やカビが出ると言った理由で、新素材を使った新しい畳が使われることも多くなりました。たとえば、圧縮した木材のチップや発 砲スチロールを畳床に使ったものです。これらは「建材床」「化学床」などと呼ばれ、防音性に優れていて安いといったメリット があります。一方、適度な柔らかさや通気性はワラ床のほうが優れています。こういったそれぞれの素材の特性を知ったうえで、 どんな畳床が合っているのか、よく検討しましょう。

●「畳表」選びのポイント
次は「畳表」。畳の表面を覆うゴザの部分です。直接肌に触れるところで、いわば畳の「顔」でもあります。そこで大切なのは、 畳表に使われるい草の状態や質です。チェックポイントは、「畳の目が均等で詰まっているか」「丈の長いい草で編まれているか」 などです。これらが、質の良い畳表を選ぶポイントです。手触りや見た目に大きな違いがあるので、出来るだけ実物やサンプルを 実際に手に取って確認してみてください。

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