表面のゴザを張り替える「表替え」は定期的に行う必要がある
畳の「表替え」とは、表面に張ってある畳表(ゴザ)と畳縁のみ取り替えることです。畳の内部に位置する畳床は交換しません。
畳は、少なくとも5年に1回はこの表替えをしないといけません。普段から畳の上で生活している場合は、それよりももっと早いスピードで交換したほうがよいでしょう。反対に、和室を日常的にほとんど使わないお宅は、もっとゆっくりしたペースで表替えしても問題ありません。
表替えの料金は、1畳につきいくらと決められているケースが多くあります。自分で行ってもよいですが、部屋単位の表替えとなると時間や手間が大きくかかりますので、業者に依頼することをおすすめします。
1. 畳の縫い糸を抜く
まずは、畳を外して壁に立て掛けます。そして、もともと縫い付けられていた糸を抜きます。これで、畳床に縫い込まれていた畳表と畳縁を取り外すことが可能になります。
2. 畳縁を切り離す
次に取り外すのは、畳の華でもある畳縁です。カッターやハサミを使って、畳縁を切離します。このとき、畳の山型の部分を同時に切ってしまわないように気をつける必要があります。長年使用していると畳縁はボロボロになったり汚れたりするので、これを交換の目安にするのもよいでしょう。
3. 新しい畳表を張り替える
次は、畳表です。畳床にきちんと新しい畳表をかぶせ、貼り替えます。畳の要となる部分なので、小さなズレも生じないように気をつけなければなりません。
4. 新しい畳縁を付ける
最後は仕上げとして、新しい畳縁をつけたら完成です。畳床は交換せずにそのままなので触り心地や歩き心地は基本的に変わりませんが、畳表と畳縁を変えるだけで新しいイグサの香りや畳そのもののハリやツヤが一気に出ます。