畳の縁を踏まない。日本人の細やかな心遣い。
「畳の縁は親の頭」など、例え方は様々ですが、畳の縁は「踏んではいけないもの」として躾けられた方が多いのではないでしょうか。では、なぜ畳の縁を踏んではいけないのでしょうか。こう尋ねられて、答えられる方は少ないのではないでしょうか。畳の縁を踏んではいけない理由をお話ししたいと思います。

このならわしは、茶道の世界から伝わるもので、茶道では躾事項のひとつになっています。その理由は諸説ありますが、最も有力な説は、格式を重んじる風習から来ているというものです。畳の縁は、素材をはじめ、色、柄それぞれ多種多様です。古来から身分を表し、時代が下るにつれて細分化・厳格化されて来たという歴史があります。中でも、格式を重んじる場合は家紋を入れる場合があります。これを「紋縁」と呼びます。今でも仏閣や武家屋敷など、歴史的な建物で見かける事が出来ます。つまり、紋縁を踏むということは、その家の象徴を踏んでいるのと同じで、無礼であるとされたのです。その心が、脈々と受け継がれ、例え紋縁でなくても畳の縁は踏まないものとされてきたという訳です。「畳の縁は親の頭。」というこのお話の最初のたとえは、説明として的を射ていると言えるでしょう。
その他にも、踏んではいけない理由として、畳の強度についての説があります。昔の畳は植物染めが大半を占め、また素材や作りも様々でそれほど丈夫でない畳も多く、摩擦などによる劣化は今より著しかったそうです。そんな畳の縁、つまり畳の端の方を繰り返し踏んでしまうと、畳の形が歪み、早く傷んでしまいます。そこで、畳はなるべく傷みにくい中心を踏むようにという、畳への心遣いが、「縁を踏まない」というところに結びついたという事です。
今では、紋縁を使う家も少なく、技術も進歩して畳も頑丈になりました。しかし、相手を尊重する姿勢や、ものを労わる心の現れである「縁を踏まない」という行為は生きています。こうした、日本人の粋な心の現れを守っていきたいですね。











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